nenkoro’s diary

寺社仏閣めぐり、ブックレビュー等、日常の出来事をつぶやきます(*^^*)

大徳寺で鉄鉢料理

今日は、大徳寺大慈院にある精進料理の店、泉仙に行ってきました🙂

そもそも精進料理とは、ご存じのとおり、肉や魚を使わない料理です。

これは仏教の戒律「不殺生」や煩悩を避けるために誕生したお料理です。🐄🐟🐟

不殺生という意味では、肉や魚、卵等の動物性の食材は使われません。

 

では、煩悩を避ける食材とはなんでしょうか?

――それは、ニンニク、タマネギ、ネギ、ニラ、ラッキョウ(ネギ属)の野菜です。

これは五葷(ごくん)と呼ばれ煩悩を刺激するそうです!

これらの野菜が煩悩を刺激する理由は匂いや成分が強いため気を損なう、内臓に負担をかける、精神に影響を与える、強欲になって修行の妨げになる、等いろいろな説があります。

 

確かに匂いは強いですが、薬味にしたり料理を引き立ててくれる美味しい食材なんですが。(汗)

ちなみに、生臭坊主という言葉がありますが、これは肉や魚を使った料理(生臭い料理)を、戒律を破り食べた僧侶のことを言います。それが今では、僧としての修養を欠いたお坊さんに対して使われることになりました。

 

 

 

泉仙 大慈院店は、大徳寺塔頭の一つ大慈院の隣に位置し、入り口までの小道は緑に包まれています。

混雑を避けるため12時前に店に到着。

 

 

バスで来た団体さんが2階へ案内されていました。

その後、私たちは1階のお座敷へ。

私たちが着いた頃には、すでに何名かお食事をされている方がいたのですが、お一人様もいらっしゃいました。

早い時間だと周りを気にせず一人でも行けそうですね😊

 

 

座敷から井戸が見えます。桶に活けられた季節の花が和ませてくれます。

 

席につくとまず、お抹茶とわらび餅が運ばれてきました。

座ってまず、一息つくにはちょうど良い。

 

 

泉仙さんは鉄鉢料理が食せるいうことで有名です。

では、いざ鉄鉢料理を😋🍚

お料理を盛った朱色のまるい器が鉄鉢です。

どれも涼しげな盛り付けに、お味のほうもとてもおいしい😋

見た目も楽しめます。

 

そもそも、鉄鉢とは、僧が食べ物を受けるために使った鉄製のまるい鉢のことをいいます。

インドにはじまり、その後、日本に伝わり托鉢の僧が用いたと言われています。

 

全部いただいたあとは、全てのお料理の器を重ねることができます。

きれいな円形! なるほど合理的です。托鉢僧にとっては持ち運びにかさばらないようにできています。