妙心寺 退蔵院でお抹茶
今日は妙心寺退蔵院へ✨
敷地には46の塔頭寺院が立ち並び「雲竜図・日本最古の名梵鐘・明智風呂」など、多数の見所があります。
臨済宗は禅宗の一つで、禅宗はこの他にも曹洞宗・黄檗宗があり、座禅を用いた修行を行います。
インドに始まった禅を6世紀の前半に達磨大師が中国へ伝えて発展させました。
日本では鎌倉時代に栄西が臨済宗、道元が曹洞宗、江戸時代に隠元が黄檗宗へと発展させました。
妙心寺開山は無相大師で、本尊はお釈迦さまになります。



妙心寺の門をくぐると堂々たる松が空へ向かって伸びている。
松を眺めながら歩いていくと、左手に退蔵院があります。
蓮の大きな瑞々しい葉が迎えてくれます。




方丈から望む狩野元信による庭。絵師だけあって絵画的で優美な趣を奏でる枯山水庭園。
庭の背景には、やぶ椿、松、槇、もっこく 等、常緑樹を植え、一年中変わらない美しさ、不変の美を表しています。
絵師・狩野元信が作庭した珍しい作品です。
季節柄、蓮の花がきれいですね🌺🌺


退蔵院は、国宝に指定されている「瓢鮎図(ひょうねんず)」を所蔵しています。
この絵は将軍・足利義持の「瓢箪で鯰をおさえとることができるか」という問いに対して、京都五山の禅僧31人がその答えを賛詩の形で書いたものです。
鯰はただでさえ捕まえにくいです。それをわざわざ捕まえるには全くそぐわない瓢箪なんかで捕まえるのです。そんなことが出来るのでしょうか❓
果たして、この詩に正解が書いてあるのでしょうか❓🤔
下の絵はその様子を描いています。草や竹の生えた水辺に男が立っており、その両手には大きな瓢箪を持っています。その先には、一匹の大な鯰も描かれています。
はてさて、この男は鯰を瓢箪で捕まえることができるのでしょうか。
何とも知的なお遊びですね。
また、杉の戸に山羊の絵が描かれていました。山羊が描かれているなんて初めて見ました❣
日本で描かれるのは松竹梅が多いと思うのですが、山羊とソテツとは珍しい。
ソテツは日本では八丈島か九州南部で自生する植物ですから。

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方丈をあとにして、余香苑へ向かう途中、「陰陽の庭」があります。
敷砂の色が異なる「陰」と「陽」の2つの庭が隣り合っているのですが、これは物事や人の心の二面性を表しています。

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余香苑は中根金作氏の設計によるもので、昭和の名園と言われ、紅しだれ桜や藤、サツキ、蓮、金木犀、楓など四季折々の景色を楽しめます。
7月は蓮の緑と花も若干咲いていました。



余香苑手前の大休庵で、余香苑を眺めながらお抹茶をいただけます🌺🌿🌿
写経をしている方がお一人と、私だけでした。
お一人様でも全然大丈夫😊 贅沢なひと時でした。

