松花堂庭園でお茶席体験
一昨日、11月27日(日)は松花堂庭園へ。
「お茶の京都 in 松花堂」というイベントの一つとして、初心者の茶席体験に行ってまいりました。
今回のお茶席は呈茶を頂くのではなく、教えていただきながら、自分でお茶を点てるのです。
私は茶道はきちんと習ったことはないので、ひたすら独学です。こういう機会があると気軽に参加できるので、ありがたい😊
それに、なんと点心付きなのです!
それも吉兆!!😍
点心付きの茶席となると敷居が高くて参加出来ないと思っていたので、本当に嬉しい。
紅葉の美しい松花堂庭園🍁
好天に恵まれ澄みきった青空に赤々とした葉が秋の賑わいを感じさせます。
秋の松花堂庭園に来たのは初めてです。
前回は茶室竹隠で行われた日曜茶会に参加させて頂いて以来です。
今回の茶席は松隠、そして控え室は梅隠でした。
先生は裏千家さん。時間になり、松隠に入るとズラリとお茶碗が並べてあり、好きなお茶碗を選べるとのこと。
白地に色絵のものや、松や植物を描いたもの、うっすらと紋様の入ったもの、生地もゴツゴツしたツルッとしたもの等、色々ありました。
どれにしようか、どれもそれぞれ個性があって素敵ですが、
私は織部焼風のものを選びました。
これで今日のお稽古をして、茶筅とともに持帰ることができます!
時間は40分なので、主菓子をいただきながら、先生のお点前を拝見します。
そしてお茶のいただき方のレクチャー。
その後、早速自分でお茶を点ててみます。
まず初めに、茶筅やお茶碗を温めるのですが、茶筅をお湯で温める茶筅通しなんて知らなかった。
なるほど、竹で出来ているのでさもありなんと妙に感心しながら行いました。
先日、京博で頂いたお抹茶がとても泡が細かく均一に点てられていたので、その状態を目指して点てました。
なかなか難しいですね。
先生はとても上品で優しく、着物での身のこなし、裾さばきも美しい。
一席10人で皆さん、思い思いの器を手にお茶を点てられていました。
この後は、隣接する吉兆で点心です。
お庭も見学しながら、吉兆へ向かいます。
人生初吉兆、ワクワクします。
窓際の席からパノラマで広がる景色。灯籠に紅葉が風情があって良いですね☺️🍁
テーブルの上にも秋の景色。
松花堂よろしく四つに仕切られた器には細やかな心遣いを感じます。
お料理で季節を表現できるのは日本料理の芸術領域にも達しているからでしょうね。
どれも上品なお味。
よく料理で上品な味と評される事があり、それってどういう味?と分かったような分からないような、とにかく褒め言葉なのですが、実際にそう評したくなるお料理を食べてみると、味付けが濃いとか薄いとかではなく、素材の味わいが絶妙に醸し出されているという感じです。
そのうえ、素材のどれもがまろやかな感じです。
お抹茶とお料理と日本庭園と紅葉と、それぞれに堪能し心豊かな一日でした。
京都国立博物館「茶の湯」展
11月26日(土)、京都国立博物館「茶の湯」展に行きました。
京博と言えば、入って右手にあるレンガ造りの建物の壮大さとその建築美に足をとめます。これは明治期に建てられ帝国京都博物館として開館した当初の建物です。
重要文化財に指定されています。(今は展示は行っていません)
3階から1階へ降りていくという順路で館内を巡ります。
館内は重要文化財の数々が展示され、所蔵も畠山記念館、根津美術館、徳川美術館、三井記念美術館など全国から集められた茶道具が展示されており、「まあ、ケガもなく遠路はるばるよくお越しに」と心の中で声をかけ、その道中や展示の準備の様もいかばかりか、とその大変さを慮ってしまいました。
ガラスの向こうに、あるいはケースの中にあり、まるで静寂の中にある茶碗ですが、かつてその茶碗をめぐって秀吉、三好長慶、利休など歴史に名だたる人物が様々な物語を繰り広げたのだと考えると、物言わぬ茶碗から歴史の息吹を感じます。
何百年も昔にこの茶道具を手にしたのですね。
「伊賀塁座水指 破袋」「大井戸茶碗 筒井筒」の前には長くいたなぁ。
「茶経」「喫茶養生記」「山上宗二記」などもあり見どころ満載の展示でした。
また、呈茶席も設けられており、こちらは週ごとに流派が替わるのですが、裏千家さんのお席に入らせていただきました。
立礼でのお点前を拝見し、いただいたお茶とお菓子は大変おいしく、これは本当に驚きました!
お茶碗もとても素敵なものでした。
茶道、日本文化・・・歴史があり奥深いです。
では帰ります。噴水やブロンズ像もあります。
こちらは、お茶席でのお土産にいただいたもの。
京博マスコットのトラリン。老松さん製です。
中の餡がとっても美味しかったです。
二条城市民大茶会
先月になりますが10月30日、二条城市民大茶会に行ってきました。
3年ぶりの開催で武者小路千家、表千家、藪内家、裏千家さんが週替わりでお茶席を催されます。
私は初日に武者小路千家さんのお茶席に入りました。
場所は普段入ることのできない清流園です。
お着物の方もいらっしゃいましたが、そういった方は本格的にお茶をされている方のようで、洋服の方の方が私のお席では多かったです。
また、男性や女性のお一人の方もいらっしゃり(私も一人参加)、「お茶席は敷居が高い」と感じられている方にもこのような市民茶会は茶道に親しめ、日本文化に造詣を深める良い機会かな、と思いました。
お点前を拝見させていただきましたが、凛としてお茶を点てられる姿や所作の美しさは、見ているこちらも心引き締まる思いがします。
お道具の拝見もさせていただき、飾られたお花も秋を表す見事なもので、楽しく充実した時間を過ごすことができました。
清流園
帰りに城内のお庭を散策。
二の丸御殿の入り口の唐門は何度見ても荘厳ですね。
天皇の権威は昔から大変なものだったのですね。
そう言えば、「鎌倉殿の13人」は残すところあと4回ですね。あと2時間程で放送ですが、どうなることやら。鎌倉殿の~ってクラシックがBGMになったりするから構成が斬新。
話が茶道から逸れてしまいましたが。秋つれづれに茶道体験でした。
市民大茶会はとても良かったので、来年も参加したいな。
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彦根城 秋声の茶会
土曜日は、彦根藩35万石井伊家の居城、彦根城へ行ってきました。
石田三成の居城・佐和山城を手に入れた後、彦根山に城を移すことを考え、子の直継によって築城されたのが彦根城。
井伊家が彦根城に移ると、残念ながら佐和山城は破壊されてしまいました。
彦根城は、400年前の築城当時の天守が残っており、天守と附櫓、多聞櫓の2棟は国宝に指定され、江戸時代の櫓・門など5棟も重要文化財に指定されています。
彦根城は、この他にも石垣や庭園がよく残されていて、「彦根城を見れば江戸時代が分かる」と言われるほど見どころの多いお城です。
そして、駅前には直政公の銅像が。兜に長い角のような天衝が勇猛ですね。
彦根駅から時間が合えばバスもありますが、歩いても15分から20分位です。
天守までの道は急な上り坂の石畳です。
本丸の表口を固める櫓門。櫓門としては珍しく、背面が開放されて高欄付の廊下となっています。
時報鐘(じほうしょう)は、井伊直弼亮が鋳造したもの。当初、別の場所にありましたが、鐘の音が城下に届かなかったので、現在地に移されました。石段を登り天守に近い高台にあります。とても落ち着いた心和む音色です。
この鐘の隣に聴鐘庵という茶室があり、ここでお抹茶をいただくことができます。
この時報鐘の鐘の音と城内の夏の夕暮れ時のヒグラシの鳴き声、玄宮園の鈴虫、松虫などの虫の音は「日本の音風景百選」(環境庁)にも選ばれています。
天秤櫓は豊臣秀吉が築城した長浜城大手門より移築したもので、天秤の形をしていることから天秤櫓と言われました。
言われてみれば、天秤の形をしていますね。
石垣も巨大で、人力でこれだけ造るってすごいですね。
天守の下にはヒコニャン。
このあと、は藩主の住まいを復元した建物で、庭園を眺めながら秋の夜長に、虫の声を聴きながらお抹茶を頂ける「秋声の茶席」(彦根城博物館)があったので、行ってまいりました。
当時、藩主が暮らした居間で、藩主が見たであろう庭園(当時と同じに復元)を眺めながらお茶をいただけるのです。どちらも古図(起こし絵図)を元に忠実に復元したもの。同じ建物にある能舞台は築城当時のものがそのまま残っています。
虫の音に風が木の葉を揺らす音、木の葉の間から漏れる月明かり、部屋には行灯だけの薄明り。とても静かで時がとまったような贅沢な時間を過ごしました。
中央に蘇鉄の木があります。
蘇鉄は南国の植物なのですが、当時大名の庭では蘇鉄を植えるのが流行っていたそうで、冬にはワラを巻いて冬越しさせたそうです。
庭園の植物にも流行があるのですね。あえて南国のものを植えることで、ステイタスにもなったのでしょうか。
「おっ、おまえのとこ蘇鉄があるのか。わしも植えたいのぉ」って感じでしょうか。
お菓子は栗を象ったもの。練り切りやこし餡が入っていて甘くておいしかった。
掛け軸には禅語の一行書「茶煙永日香」(さえんえいじつかんばし)
茶を沸かす際の煙が一日中立ち上っており、あたり一面に良い香りが漂っているという情景を表現した語句。井伊直弼は文化人でもあり、茶の湯にも造詣が深かったのですね。
茶席の記念にいただきました。
左上に井伊直弼の花押があります。「柳」という字を元にしているそうです。
右下に「一期一会」。
一期一会という言葉は、広く知られていますが、元は井伊直弼がまとめた「茶湯一会集」の序文に記された言葉だそうです。
このお茶席、信じられないことに500円でした。
こんな美しい時間を過ごせて幸せ~~。
彦根城博物館【秋声の茶席】を開催します! | 彦根城博物館|Hikone Castle Museum|滋賀県彦根市金亀町にある博物館 (hikone-castle-museum.jp)
茶席が終わって外に出ると、夜間入城をしていました。
せっかく、彦根まで来たので、再び入城しました。。
井伊家の紋がライトアップされています。壮観です。
夜もヒコニャン、天守を守っています。
夜の彦根城も美しいです。
最後におまけ。
松花堂庭園のお茶席
日曜日に八幡市の松花堂庭園へ行ってきた。
松花堂庭園は石清水八幡宮の僧、松花堂昭乗が隠居後に住んだ草庵・松花堂を擁する庭園。
松花堂昭乗は江戸時代、寛永年間の僧であり、茶人、芸術家、書家でもありました。
現在、よく知られている「松花堂弁当」は、松花堂昭乗が好んだ四つ切の入れ物に由来しています。
さて、一昨日ここを訪れたのは、日曜茶席があり一般の人、初心者も参加できるということでお邪魔しました。まずは庭園内を散策します。
人けもまばらで緑に覆われた落ち着いた石畳。
いろいろな種類の竹や椿の木が植えられています。
池には鯉がたくさん。
なんだかしコイキングのようなヒレの大きな鯉がいるんですよ。形からしたら巨大な金魚というべきか。でも大きさは鯉なんですけどね。写真の白い鯉。
葉っぱだけでは、睡蓮との違いが分かりませんが、睡蓮はピンクや白で花びらがたくさんあり豪華な花を咲かせ、アサザは小ぶりの可憐な花を咲かせます。
この状態だと、一見どちらかわかりませんが。
庭園にはいろいろな植物がありますが、竹や椿の種類が実に多かったです。
そして、茂みからは鳩の鳴き声がしてのどかです。
これは「ハチク」という竹なのですが、「破竹の勢い」と何か由来があるのかと思いきや、関係ありませんでした。😞
ただ、竹は、一節割れ目を入れると、次々に割れて行くことから、破竹の勢いという言葉の由来になっているようです。竹全般の話ですね・・・。
●茶室「梅隠」
千宗旦好みの茶室を、古図に基づき茶室、数寄屋建築研究の第一人者である中村昌生先生が再現したもの。中村昌生先生は2018年に亡くなられましたから、今は亡き先生が再現された貴重な茶室ですね。
●茶室「松隠」
松花堂昭乗が住職を務める瀧本坊に小堀遠州が建てた茶室「閑雲軒(かんうんけん)」を古絵図(茶室おこし絵図)により再現した茶室。
松花堂昭乗と小堀遠州は姻戚関係にもあり、二人の間には深い交流がありました。
この茶室は1700年代に焼失したのですが、こちらも中村昌生先生が閑雲軒を訪れた茶人たちが書き残した絵図から復元されたものです。
遠州好みでもある多くの窓を有し、この茶室にも天井の突き上げ窓も含めて10もの窓があります。
10月11月は日曜日に一般の人向け(初心者OK)に茶室「竹隠」で茶席が開かれています。
この日曜茶席は春と秋にしか行われていないのですが、日曜日はこれがお目当てで来ました。
室内は撮影禁止なので写真はないのですが、生菓子は秋らしく柿を象ったもの、そして目の前でお点前をしていただきました。
袱紗さばきや釜から湯を汲み、お抹茶を点てられる様に伝統ある日本文化の歴史を目の前で拝見しているようで、とても興味深いものでした。
あまり人がおらず、一人だったらどうしよう(汗)
と思ったのですが、すぐにお一人入られたので二人でした。
でも、先生がとても優しく、話しやすい方で、こちらも初心者のまま気負うことなく、お話できました。また、ポツポツと茶席希望の方が来られるので、私の心配は取り越し苦労でした。
このお茶室も窓がたくさんあり、ほの暗い四畳半の畳に座り、窓から漏れる陽の光を感じ、明明るい庭園を眺めるのは、とても心が落ち着きます。
茶室で隔てられた内と外といいますか、静寂と陽の2つの世界を感じます。
お店でのお抹茶体験もよいですが、こうしたお茶室でお茶をいただくのは、また格別です。
みなさんもいかがでしょうか。
日曜茶席は11月まで開催しています。
10月2日・16日・23日・30日 開催予定
https://shokado-garden-art-museum.jp/top/event/teaceremony/
庭園にはいたるところに井戸がありました。
秋の日の二条城
すっかり秋めいて、澄んだ青空が広がる。
秋風にいざなわれ、二条城までぶらりと出かける。
二条城は堀川通りに面し、正門にあたる東大手門前には修学旅行生の姿が後を絶たない。
二条城は京都に17ある世界遺産のうちの一つ。
江戸幕府初代将軍、徳川家康が築いた城であり、最後の将軍・徳川慶喜を大政奉還したのも、ここ二条城です。歴史の大舞台に胸が踊ります。
まず、正門である東大手門を入ると右手に武士たちが宿直や警護をする番所という詰め所があります。かつて二条城には12もの番所があったが、残っているのはここだけです。
また、現存している番所は全国でも江戸城や丸亀城など僅かであり、貴重な建物。
順路に沿って進むと壮麗な門が。ここが二の丸御殿の入り口であり、重要文化財の唐門。
寛永年間に後水尾天皇が行幸する前年に建てられたもので、屋根の前後に、優美な曲線を描く「唐破風」が付けられていることから唐門と呼ばれ、格式が最も高いものです。
柱から上には鶴や亀、松竹梅、蝶に牡丹など長寿や吉祥を象徴するものが彫られています。
他にも龍に虎、唐獅子等の彫刻もありますが、これらは聖域を守る霊獣と考えられていました。
とても凝っており極彩色が施され壮麗で、当時の技術、文化、芸術性の高さがうかがわれます。
唐門を内側から見るとこんな感じ。
唐門をくぐると二の丸御殿が。
二の丸御殿内は写真撮影禁止なので、画像はないのですが、襖絵は豪華絢爛でその迫力には圧倒されます。
廊下はうぐいす張りで、歩くとキイキイときしむ音がします。
うぐいす張りって小学校の社会科の時間に習いましたね。
でも、このうぐいす張りって風流をねらったのかと思えば、そうではなく釘の向きによる副産物だそうです。
来訪者が待つ部屋の大きな襖に描かれているのは何匹もの大きな虎です。
虎にまじって豹もいます。
これは、訪問者を威圧し、徳川家の権威を示すためのものだそうです。
確かに、そんな部屋で四方を虎に囲まれて過ごすと圧倒されて縮こまってしまいます。
襖絵はこの他、松や四季を表す草花などがありますが、相手との関係性によって部屋の襖絵の絵柄が異なります。
松は昔から長寿や繁栄の象徴であったことから、襖絵として好まれて描かれたようです。
これらの襖絵を描いたのは狩野探幽をはじめとした狩野派の画家です。
狩野派の手掛けたものはいろんなところで目にしますが、目を見張るほど迫力があります。
二の丸御殿を出ると、特別名勝に指定された二の丸庭園があります。
後水尾天皇の行幸に合わせて、小堀遠州のもとで作庭されたものですが、多数の岩が廃された様は何とも不思議な空間です。
川の流れに松と岩を配した日本庭園。
さて、本丸御殿は現在、改修工事中で見学はできません。
お濠には鯉がたくさん。そして、大きな石垣。
さて、二条城にはお抹茶を頂ける場所があるとのこと。
これは楽しみ! 半ばこれがお目当てで二条城に来たのですが。
場所は、二条城内にある茶室「和楽庵」にある前田茶房さん。和楽庵は角倉了以の屋敷の一部と、その庭園の池石約800個を元にして作られた建築物で、ここでお抹茶を頂きながら清流園という和洋折衷の庭園を眺めることができます。
お抹茶以外にも、シフォンケーキや珈琲などもありましたが
私はお抹茶。それも、ここでは抹茶体験ということで自分でお抹茶を点てられるので私も挑戦してみました。(希望したらお店で点ててくれます)
生菓子を入れた器がとても素敵です。
お抹茶も見事泡だてることができました。
生菓子は三色団子と菊型の生菓子。一番右はとっても小さなさつま芋。
季節感いっぱいで秋らしい。甘くてとても美味しかった!
ごちそうさまでした。
特定の音楽が頭から離れない~イヤーワーム
先日、安倍元首相の国葬が厳かに執り行われました。
人生で国葬というものが行われる時代に、居合わせるとは思ってもみなかったので、安倍さん個人への思いとは別の感慨がありました。とても心に沁みるよい国葬であったと、個人的には思います。
さて、ここで話したいのは国葬論議ではなく、会場で流れていた「花は咲く」という音楽についてです。
この曲は東日本大震災の被災地の復興を願い、被災者を応援するために制作されたチャリティーソングということです。
とつとつと奏でられるピアノの優しい音色が国葬を見終わってからもしばらく、頭の中でリピート再生されて頭から離れませんでした。
このように、特定の曲のあるフレーズが頭から離れない経験をした人は多いのではないでしょうか。
それは、映画の観た後のテーマソングだったり、卒業式の会場で流れていたBGMだったりいろいろなケースがあると思います。
これは「イヤーワーム」という現象だそうです。
では、このイヤーワームはどうして起こるんだろうと不思議に思い、脳との関係を調べてみました。
しかし、残念ながら脳がイヤーワームを引き起こす原因は完全には解明されていないようです。
ただ、分かっているのは、音楽を聴いた時に活動する脳の特定部位にタンパク質が少ないとイヤーワームが起こる頻度が高いということだけです。
また、強迫性障害の一つとも言われています。
現代医学でも解明されていないことって意外と多いのですね。
自分の体験や周囲の人を見ていると、感動的な体験や心を大きく動かされた時に流れていた音楽がイヤーワームを起こしやすいかな、と感じます。
その時は特に意識してその音楽を聞いているわけではないのですが。
自分はこの現象はそれほど不快ではなく、「イヤーワームを止めたい」とはあまり思いません。
気に入った曲、自分の好みに合った曲がイヤーワームになるので、むしろ「この曲の最後まで聞きたい。サビだけでなくフルで聴きたい」と思うタイプです。
とても気に入ったものなら、イヤーワームがきっかけで、音楽サイトからスマホへダウンロードもしたい派です。
しかし、仕事や勉強に集中したいのに頭から音楽が離れない。リピート再生される、とお困りの方には、対処法もあるようです。
・ガムを噛む
・他の曲を聴く
・観念して一曲まるまる聴く
等がイヤーワームを止めるための対処法です。
なんと、3番目は私が好む一曲フルで聴く方法ですね。
これは、私個人の考えですが、その曲を好きになっちゃえばいいのかもしれません。
「好き」は、なんでも熱病のようなもので、しばらくしたら飽きるか忘れる。
もしくは、次の「好き」が出来たら存在が薄くなります。
私の経験では嫌な曲がイヤーワームとして起こったことはないのですが、
さて、皆さんはいかがでしょうか?
今後の脳科学の進歩で原因が解明される日が楽しみです。